1.荷重/バランスの配分 - 安定したコンタクトが重要
●すべてのショットに共通した特徴
●簡易化されたスイング手順
●即効的に学ぶ安定したスイングと精度の高いインパクト
Address
- 0/50% が左右の足の理想荷重
- 爪先とかかとへも、バランスの取れた荷重
トップ (Transition)
- 80% 以上を荷重後ろ足へ
- 50/50% 爪先とかかとへの平坦なバランスを後ろ足へ
Impact
- 80%以上の荷重を前足へ
- 60/40 かかとと爪先の荷重割合が理想
2.重心の動く軌跡とパターンの分析
重心はゴルファー自身の体重により、地面と足が接する最も大切なポイントです。そしてその重心の動きを追って分析することがゴルフスイングの改良につながると考えられます。(下の図では左右に振れている軌跡)
ゴルフでは、次の2点が物理的な力の状態となります。
●片足がもう一方の足に比べ強く地面を押している
●片足、もしくは両足の爪先やかかとの一部が強く地面を押している
つまり、その状態は体の重心がどこにあるかということにより、左右前後に変化するものです。そして、多くのゴルファーには独特な重心移動の軌跡のパターンがあります。しかし、フルショットの場合には、その軌跡は少なくとも、スタンスの距離の3/4の間以上を動いています。
その重心の移動を分析すると、ゴルファーの体の動きとスイングをすぐさま想像できます。そして、それはスイング中のゴルファーの問題点や長所を直ちに、理解させます。より良いスイングには、以下の要素が必要です。
●テークバックでの後ろ足への静かな荷重移動
●テークバック時の後ろ足への荷重移動時に爪先かかと方向への動きを抑える
●重心が打球方向へ移動するタイミングと、スイングトップの位置が一致
●ダウンスイング中の打球方向のみへの荷重移動がパワーを産む
●ドライバーショット時には、"ブレーキ効果(brake effect)"という重心が後ろ足側に若干動くことがよく見られるが、これは、前足に急速に荷重を移す直前の兆候として問題は無い
●インパクトにかけては荷重のほとんどを前足に移動
重心移動の軌跡(トレースと呼ぶ)は各ゴルファーがそれぞれの特徴を持っているものであります。それぞれのトレースパターンを解析したものは、以下のウェブページに書かれています。
http://www.golfwrx.com/206723/study-center-of-pressure-movements-need-to-change-for-different-shots/
3.ボディトラックの重心移動速度グラフ
グラフの中のオレンジ色のラインは爪先かかと方向(前後方向)への動きを表しています。
こちらの方に注意すると、バックスイング時のかかとへの極端な重心移動などがあれば、オーバーザトップへの問題点を指摘できます
白のラインは打球方向(左右方向)の動きを表示しています。左右の足への顕著な重心移動は強いスイングを生み出す基となります。もちろん、その時にオレンジ色のラインが大きく動くことを避けるのが、安定したパワースイングの基本であります。
個人差がありますが、ナイスショットのほとんどは、インパクトにかけての重心移動スピードの最大になった時、つまり白色の線のグラフの山から、インパクト時(縦の細い線)までの時間が0.2~0.3秒という結果がでています。